展示(コレクション)

● 常設展

水晶庫(登録有形文化財)

展示背景・概要

山梨大学水晶庫について

大村智記念学術館に併設する水晶庫では、山梨大学が所蔵する世界に類のないほど貴重で見事な水晶類の数々を、ご覧いただけます。
山梨大学は、山梨師範学校当時の1920年(大正9年)に薬種商であり鉱物の収集・鑑定に携わっていた百瀬康吉氏から、学術的にも工芸品としても大変貴重な水晶及び水晶加工品の寄贈を受け、これらを保存・展示するために、1927年(昭和2年)に鉄筋コンクリート造りの水晶庫を建設しました。
昭和30年代後半には、宝飾業に携わっていた石原宗美氏、石川文一氏から、最新の加工技術を代表する水晶装身具・工芸品を寄贈いただきました。
水晶庫では、本学で所蔵する約170点の水晶類の中から特に学術的価値の高い水晶や水晶加工品数十点を展示しています。なお、その他の水晶類は現在、山梨ジュエリーミュージアム(山梨県防災新館やまなしプラザ内)に展示されています。
また、水晶庫は2020年(令和2年)8月17日に国の登録有形文化財に指定されました。本学では引き続き、山梨県の誇る水晶文化の保護に努めてまいります。

水晶の紹介

水晶庫でご覧いただける水晶の一部をご紹介します。

双晶結晶

双晶結晶

透明で光沢を有する大型の日本式双晶です。

水晶峠産水晶晶族

水晶峠産水晶晶族

長柱状結晶の群晶からなる草入り水晶です。

水晶硯

水晶硯

1873年(明治6年)製作。名工塩入寿三氏作製によるものであり、透明良質品で一部に電気石を含んでいます。

母子印

母子印

大正初期に製作。片側が半球面に磨かれた、正方形の大型雅印です。

眼鏡

眼鏡

昭和初期に製作。加工技術の高さがうかがえる一品で、円形に磨かれた直径4.2cmの水晶製のレンズがはめ込まれています。