学術館について

 1958年(昭和33年)に山梨大学学芸学部(現・教育学部)を卒業された大村智(おおむら さとし)博士が、2015年(平成27年)12月にノーベル医学・生理学賞を受賞されました。山梨大学では、これを機に「山梨大学 大村智記念基金」を設立し、大村博士の偉業を称え、そのご功績を末永く顕彰するため「大村智記念学術館」を創設しました。
 武田神社へ真っ直ぐに向かう武田通沿いに位置し、建物入口は山梨大学教育学部の前身、江戸昌平黌(しょうへいこう)の分校として創設された「徽典館(きてんかん)」2代目校舎(1884年(明治17年)再建) を参考に八角三層の歴史的建築と近代建築が融合したデザインとなっています。
 1階は、大村智博士が山梨大学在学時の卒業論文やゆかりの品々を展示しているほか、本学創立のルーツである徽典館に関する資料の展示、本学の学術資源や研究成果などの特別展示などを行っています。 また2階には、130人が収容できる大村記念ホールを設け、講演会やシンポジウム、各種イベントなど多目的にご活用いただけます。
 地域の基幹的大学として「地(知)の拠点」の役割を担う山梨大学において、「大村智記念学術館」は地域コミュニティの中核的存在となり、学術・文化・芸術の創造と発信の拠点として、山梨大学の新たな歴史を刻む象徴的な建物となります。