令和5年度「水素・燃料電池産業技術人材養成講座」成果報告会及び閉講式を挙行
令和6年2月14日(水)、大村智記念学術館において、令和5年度「水素・燃料電池産業技術人材養成講座」成果報告会及び閉講式を挙行しました。
本学と山梨県は、水素・燃料電池関連産業分野における県内企業の参入を促進するため、本学が持つノウハウを活用して水素・燃料電池関連製品の具体的な設計、製品開発、性能評価等を行うための高度で専門的な知識を習得する講座(やまなし地域活性化雇用創造プロジェクト)を開講しており、今年度は24名が修了しました(内12名皆勤賞)。
成果報告会では、修了生が4グループに分かれ、各グループが考案した「水素・燃料電池を活用したシステム」についてプレゼンテーションを行いました。仕様や講義を受けて活かしたポイントが説明され、アイデアの斬新さやシステムの工夫に対する評価、汎用性も含めた実現の可能性について、審査員による講評が行われました。
各グループの考案したシステムは、以下の通りです。
・水素で動く!働く車(水素・燃料電池フォークリフト)
・水素であったか!ひんやり!アウトドアチェア(水素・燃料電池温調機能付チェア)
・水素で声を届けることで、より身近に感じてもらう(水素・燃料電池ポータブルスピーカー)
・子供たちに体感してほしい、地球にやさしい水素社会(水電解で発生した水素を使って燃料電池で発電する仕組みを表現するジオラマ)
閉講式では、中村和彦学長が「本講座を受講した皆様が、水素・燃料電池関連産業に関わり『やまなし水素・燃料電池バレーの実現』の一端を担い、世界規模で進められる水素社会の実現に向け、貢献されることを期待している」と、有泉清貴 山梨県産業労働部理事が「水素燃料電池産業を本県の産業として成長させ、産業振興に一緒に取り組んでいければと思っている」とそれぞれ挨拶し、修了生の今後の活躍に期待を寄せました。
その後、飯山明裕 水素・燃料電池ナノ材料研究センター長から修了生及び皆勤賞受賞者の代表者に修了証書・認定証や賞状が授与され、受講生の代表がこれまでの感謝と今後の決意を述べました。
なお、令和6年度の同講座は、4月16日(火)に開講する予定です。